森田病院 森田病院

医療法人社団悠心会 森田病院
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リハビリテーション

当院のリハビリテーションの特徴

当院のリハビリテーション室は、小規模病院ながら、100m2のリハビリテーション室、16m2の言語療法室を配備しており、混雑を気にせずに集中してリハビリテーションを実施できます。

地域包括ケア病棟・療養病棟・外来・訪問という環境で、患者様それぞれの病態に沿ったリハビリテーションメニューを提供できる体制を整えております。

リハビリテーションスタッフは理学療法士5名(内、訪問2名)、言語聴覚士1名で対応しております。

当院の理学療法

理学療法では、骨折後・脳梗塞後・治療などから安静に伴う身体機能の低下した患者様に対して、手足の関節を動かしたり、筋力トレーニング、歩行練習、日常生活動作練習(トイレ動作等)等を実施し、患者様それぞれの課題を解決できるように努めております。

身体機能の低下した患者様に限らず、入院の中で活動量が低下し寝たきりにならないよう予防的に介入することや血糖値コントロール目的等の患者様には個別の運動メニューを作成し運動指導も実施しております。 

また、必要に応じて物理療法を併用してリハビリテーション介入をしています。物理療法に関しては下記に詳細がございますのでそちらをご覧ください。

当院の言語療法

言語療法では、脳卒中や事故による頭部外傷、神経疾患などによって,「ことばによるコミュニケーションが困難」、「食べる、飲み込むことが困難」となる患者様に対し、専門の言語聴覚士(ST)が必要な検査や評価、個別練習を実施します。

ことばによるコミュニケーションの問題には、脳卒中などにより言葉が上手く伝えられない、理解できない等の「失語症」、のどや口腔器官の動きが低下し、発音が不明瞭になる「構音障害」などがあります。

当院では、コミュニケーションパートナーとなるご家族や関係スタッフに対しても必要となる助言を行い、ご本人がより豊かな生活が送れるよう支援します。

なお、当院の摂食嚥下リハビリテーション体制については下記に詳細がございますのでそちらをご覧ください。

摂食嚥下リハビリテーション

日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士、日本言語聴覚士協会の認定言語聴覚士がリハビリテーションを担当しています。

嚥下機能の検査のため、VF(嚥下造影検査)、VE(嚥下内視鏡検査)を実施しており、外から見えない咀嚼・飲み込みの具合が診断可能、リハビリテーションに活用できます。また、当院では日本臨床栄養代謝学会からNST(栄養サポートチーム)稼働認定施設の認定を受け、患者様の栄養管理を多職種でサポートしています。

【嚥下機能の検査】X線透視化で食べることで、嚥下運動や適切な食形態を評価・診断する検査です。
【ソフト食】見た目は常食、硬さは舌でつぶせる食事を毎日提供しています。

物理療法

物理療法とは、疼痛緩和や姿勢矯正、骨癒合促進する目的で、温熱療法ホットパック(マイクロ波)・電気療法(低周波)、牽引療法(頸部・腰部)を用いて治療を行うことです。

当院の機器及び機器の説明は下記をご覧ください。

【牽引療法】

牽引による伸長と弛緩により、椎体間の離開、椎間板内圧の陰圧化、患部の居所循環を改善します。

それにより神経症状や疼痛の軽減、関節可動域の改善が期待できます。

【頸椎牽引】
【腰椎牽引】

【温熱療法】

温熱による血管拡張と血流増加により,慢性的な痛みや筋緊張の緩和、拘縮改善、

創傷治癒促進などの効果があります。

【マイクロ波】

【電気刺激療法】

電気刺激による筋肉の収縮誘発から、痛みの軽減や筋委縮の改善、骨癒合の促進などが期待できます。

【干渉波】

病期に沿ったリハビリテーション
~一般病棟・療養病棟・外来・訪問のリハビリテーション

一般病棟(地域包括ケア病棟)のリハビリテーション

医師の指示によりリハビリテーションが必要とされた患者様に対し、個々の能力や状態に応じてリハビリテーションの計画を立案、介入いたします。

また、個別的な介入だけでなく入院生活全体がリハビリテーションの機会となるように努めております。そのために、多職種でのカンファレンスや実際場面での介助指導等を通して、病棟との連携を積極的に行っております。

退院前に実際のご自宅での動きを確認できるように退院前訪問指導も行っております。

リハビリテーションが対象となる方

  • 前院または当院での急性治療の期間の中で、身体能力(筋力など)が低下した方(退院が困難な方)
  • 転倒などにより骨折された方や骨折後に手術をされた方
  • 脳梗塞などの脳血管疾患により様々な症状が残存している方

主なリハビリテーションの内容

理学療法:座る・立つ・歩くなどの動作の再獲得を目指した練習

言語聴覚療法:話す聞くなどのリハビリテーション、必要に応じて検査機器を用いた嚥下評価及び練習

療養病棟のリハビリテーション

医師の指示によりリハビリテーションが必要とされた患者様に対し、個々の能力や状態に応じてリハビリテーションの計画を立案、介入いたします。

リハビリテーション介入時間及び頻度に関しては、患者様の耐久性に応じて設定させて頂いております。

車椅子への移乗等できることがあれば病棟生活にも反映し、リハビリテーション室での個別介入だけではなく、生活を通してリハビリテーションとなるように努めております。

リハビリテーションが対象となる方

  • 急性病院や回復期病院退院後で在宅退院まで身体機能維持
    または向上が必要な方
  • 医師が必要と判断し、入院の中で基本動作能力の維持または
    向上、嚥下機能の評価や向上目的の方
  • 在宅生活を送る上で環境設定や嚥下面等で相談したい方

主なリハビリテーションの内容

理学療法:座る・立つ・歩くなどの動作の維持・向上を目指した練習

言語聴覚療法:話す聞くなどのリハビリテーション、必要に応じて検査機器を用いた嚥下評価及び練習

※リハビリテーション実施には算定期限がございます。

対象となる疾患の診断日(起算日)から運動器疾患は150日、脳血管疾患は180日、廃用症候群は120日となっております。そのため期限を超える場合は医療保険上、週に1~2回、1回20分程度の介入となります。

外来でのリハビリテーション

在宅生活を送りながらも、通院可能な方に対して、提供するリハビリテーションとなります。

また、リハビリテーション以外にも器具を用いた物理療法での治療も実施しております。

リハビリテーションが対象となる方

肩や膝などの痛み、骨折等で退院した後など、日常生活を送る上で支障が生じている方、脳梗塞後遺症でコミュニケーションや飲み込み等で不安がある方を対象に支援をさせていただいております。

対象例
  • 肩関節周囲炎(四十肩)
  • 変形性膝関節症
  • 骨折後
  • 靱帯損傷後
  • 脳梗塞
  • 嚥下障害
  • 言語障害

主なリハビリテーションの内容

理学療法:疼痛緩和、関節可動域の拡大、筋力の向上、体操指導、物理療法

言語聴覚療法:話す聞くなどのリハビリテーション、必要に応じて検査機器を用いた嚥下評価及び練習

まずは当院医師に外来で相談していただければと思います。

※医療保険の制度上、長期になる場合は期限や制限が生じますのでご了承ください。
又、介護保険を認定、利用されている方は介護保険でのリハビリテーションを提案させていただく場合がございます。

※他院から引継ぎでリハビリテーションをご希望の方は医師の紹介状及びリハビリテーション経過報告書のご持参をお願い致します。

※新規介入時はお待ちいただくことがあります。その際、日程調整のご相談も承っております。

訪問リハビリテーション